僕らだって恋をする。
「……ん」

凛香が目を開けたと同時に俺はつまんでいた鼻から手を放す。


「お前なぁ、あの短時間で寝れるなんてよっぽどだぞ?」


部屋に入ると後から凛香も

「さっきからうとうとしてたんだもん。」

と伸びをしながら入ってきた。



「あ、凛香ノート返す。」


「……もう覚えたの?」


「まぁ大体はな。はい。」

ノートを差し出すと


「………不公平だ。」

とかなんとか、ぶつぶつ言いながら引き取った。


「何が不公平なんだよ」


「………別に。

あ、そうだ章斗。私、章斗のアドバイス通りにするね。」

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