年上王子様とのアリエナイ××②
ドアを閉めてすぐにエレベーターに乗り込む。
下に降りると榊が笑顔で出迎えてくれた。
「おはようございます」
いつもとは違う、嫌らしい笑顔。
「昨日はさぞかし幸せな一時を過ごされたんですね」
ったく。
「それどころじゃなくなったよ、残念ながらな」
そう言うと榊が不思議そうな目で俺を見る。
「と、申しますと」
「榊、大至急調べて欲しい人間がいるんだ」
「それは・・」
「後で説明する」
「社長。調査が整いました」
「例の三橋建設か?」
「はい。・・社長、本当によろしいのですか」
「榊、しつこい」
「ですが・・」
「会議の時間になる、行こう」
促した俺に榊は一礼して車のドアを開けた。