年上王子様とのアリエナイ××②
「高澤徹。三橋建設の社長兼会長。妻の父親の経営を任され、
1980年より社長就任。昨年までで5カ国まで企業を広げ、
今期の売り上げは我が社と同じくらいです」
「そう言えば。三橋とうちは確か古くから因縁があったよな」
「はい、それは現在でも続いていたのですが、
我が社の経営についていち早く名乗り出たのが三橋の会長でして」
「出来すぎてる話だよな」
「はい。しかも数年前から様々な手を使いつつ会社を大きくしているようです。
我が社の社員も何人か誘われたと。それと」
「なに?」
「先日解雇にしました、元営業部長の者ですが・・
三橋へと移ったという報告が出ております」
「なるほどね」
「三橋会長ですが、人民党の人間ともコンタクトをとってることが分かりました」
「・・将来は政界へ進出か」
「はい。もう少し調べましょうか?まだ出てくるかと思いますが」
「あぁ頼む」
前に座る榊にそう告げて再び窓の外を見る。
「こんな重荷、本当に背負えるのか?」
珍しく弱音を吐いているうちに車は会社へと入っていった。
「社長、ですから」
「いえ、この場合は」