年上王子様とのアリエナイ××②


会議室では重役達が古くさい言葉を並べて
ちっとも進歩のない会話が繰り広げられている。

こんなんだから乗っ取られそうになるんだ。


「社長、社長」


榊の声に我に返った。

とっくに会議は終了していたらしく、中にいたのは俺と榊だけ。


「あぁ、すまない」

立ち上がり、大きく背伸びをする。



「じい様方はあんなくだらない話しかできないのか」

ため息をついた俺に


「会長がお決めになったことです。人事に関する決定権は全て会長にありますから」

「んー」

「社長、いかがいたします?」

「何が?」

「日曜日に高澤家長女の志保様とのお食事が入ってますが」

「そのままでいい。確か時間は12時だったな」

「はい」


この前の夜、俺はじいさんに言われた通り三橋建設社長の家まで出かけた。

じいさんから融資のめどがついたと連絡が来たからだ。

その相手が三橋建設。


じいさんから聞いた内容としては融資だけの関係で
買収がどうとかそういった話はあがってこなかった。

本人にもそれは確認がとれたが・・

最悪な事に一人の女性を紹介された。

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