年上王子様とのアリエナイ××②
柚子の帰った週の日曜日。
いつものようにスーツに着替え、とあるホテルへと足を向ける。
「到着致しました」
「榊、何度も言ってるようだけど」
「わかっております。くれぐれも柚子様には内密に、ですね」
「あぁ。それじゃあ行ってくる」
ドアを開けて車からでると
「翔」
名前を呼ばれて振り返る。
「くれぐれも自分の気持ちを最優先にしなさい」
「分かってますよ、おじさん」
クスッと笑う俺に安心したのか
「いってらっしゃいませ、翔様」
普段通りに戻った榊。
「あぁ」
答えて今度こそドアを閉めた。