おっさん女子高生
3章
「あはははーこの人おかしいー」
せんべいを食べながら桃ちゃんはテレビを見ている
今日は日曜日。桃ちゃんが僕の家に来ているがこうゆうことは珍しくない。
「桃ちゃん、クッキー持ってきたよ」
僕は先ほど焼いてきたクッキーを持ってきた
「ありがとー。この芸人が笑かしてくるからお腹空いてたんだぁ」
よくわからないけど、お茶と一緒に机においた
さっそく食べる桃ちゃん
「あ。これ紅茶入ってる?すごくおいしー」
「うん。桃ちゃん紅茶好きでしょ?ちょっと入れてみた」
「本当においしいよこれー」
今まで僕は桃ちゃんのために色々作ってきたから好きなものや嫌いなものは全部知っている
たまにはずれるけど
「この前のシフォンケーキも好きだったけど、このクッキーも好きー」
笑顔の桃ちゃん
僕のお菓子で笑顔になる桃ちゃんが本当に可愛く思える
桃ちゃんの笑顔を見て、また作ろうって気になれる
しばらく食べてた桃ちゃんだけど
「…っ、いたっ」
「どしたの?もしかしてまずかったっ!?」
今までおいしそうに食べてた桃ちゃんが急にしかめっつらをした
「うぅん!すっごくおいしいよ」
そう言って桃ちゃんが食べ始めたのでほっとした
僕はこの時まさかこれが災難の始まりだなんて思ってもなかった