新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]
日誌には俺の仮説通りの内容が記されていた。
影はマイクロブラックホールを核としたエネルギー体で、補食した生命体がブラックホールに取り込まれる時に出す宇宙線を蓄積して、活動・増殖を行う。
影の世界の龍太郎博士は試行錯誤の末、キップ・ソーンらの提唱したワームホール解の不安定要素を取り除き、影の核となるマイクロブラックホールを取り巻くガス状エネルギー体とのやり取りで、生命体を負のエネルギー状態にすることに成功した。
当然その生命体はワームホールを通過することが可能となり、別平行世界のホワイトホールへと排出されるのだ。
ワームホールのルートは各影に依って違っており、同じ影に取り込まれると同じ世界のホワイトホールから排出される。
だから俺を喰った影に取り込まれたフウカは、俺と同じ世界へ排出されたのだ。