新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]
「おはようリュウさん。早いのね」
4日目。
朝飯代わりのバナナとミルクティーを用意していたら、彼女が目を覚ました。
「おはようフウカさん。朝御飯だよ……と言ってもこれしか無いけど」
「私は充分よ。でもリュウさんはそれじゃ足りないでしょ? ハイ」
バナナを寄越そうとする彼女を手で制して、俺は言った。
「元々朝は喰ったり喰わなかったりなんだ。いいじゃん、2本有るんだから1本ずつで」
「でも……」
「大丈夫さ。今日は俺が野趣溢れる食材をごまんとゲットしてくるから、昼は腹一杯喰えるし。それと米もまだ有るしね」
「私も手伝います。食べられる野草とか、結構詳しいのよ?」
「それは心強い。キノコ図鑑も有るし、栄養有る物が喰えそうだ」
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「やったわ! また当たった!」
「フウカさん、マジ上手だな」
こういう非常時の為に、俺はスリングショット(ゴムパチンコの大型版)を持ってきている。
しかしなかなか野鳥に命中させられない俺に痺れを切らして、彼女が射手を代わると言い出した。
「任せて、私弓道部だったから。こういうの得意なの」
その言葉に嘘はなく、既に3羽も獲物を手にしていた。