新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]

 彼女は消え入りそうなほど小さな声で打ち明けた。


「私、あの男から……もう夫から逃げられないと思って……『夫を消して欲しい』って、あるサイトの人に頼んだの」


「つまり、殺人とか犯罪を請け負う裏サイト?」


「そう……。それから色々準備して、指示通り夫に薬を飲ませて、私はクローゼットに隠れたの。


いつの間にか眠ってしまった私が目を覚ますとここに居て……。


瓦礫の荒野を歩きながら、ちゃんと『夫を殺して』って頼めば良かったって思った……。私、恐い女なんです……」


 そしてまた彼女は声を上げ、哀咽の涙を流し続けた。


───────


 心のつかえが取れたのだろう。或いは泣き疲れたのか……。


彼女はそのサイトの名前や管理人等、細かいことまで洗いざらい吐露すると、いつの間にか俺の腕の中で静かに寝息を立てている。


───寝顔までブレイブそっくりなんですけど───


 俺は欲情するより先に可笑しくなってしまった。


───しかし……『よろず承り処』って、どんな奴が何の目的でやってるんだろう。管理人のニス……。


そいつがフウカさんをアナザー・ワールドに?───


 俺は謎のサイトの事が気になって、まんじりともせずに夜を明かした。



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