ストロベリー革命
「あいつに友達なんかいたんだ。知らなかった。その友達が何の用?」
彼は怜華に友達がいるとわかって、とても嬉しそうだった。
「私、昨日あなたと藤堂さんが一緒にいるところを見てしまったんだけど、二人はどういう関係なのか気になって」
「どういう関係? 付き合ってるかは未だに曖昧だけど、俺は好きだよ。それだけ」
恥ずかし気もなく説明してくれる彼を見て、直は同じ男としてどうしてこうも違うのかと不思議に思った。
そして“好き”という言葉に敏感で、聞くだけで顔がほてってくる。
「……あの、私から言うのもおこがましいと思うんだけど、藤堂さんって八つ年上の婚約者がいるって。この話はご存知?」
「知ってる。でも好きだから」
(……いい男だな。なんて言うか男らしい。俺こんな事言えない)
「相思相愛ってヤツだねー!」
直がしんみりと浸っているにもかかわらず、場の空気を読めない天花はそのしんみりさを一発で掻き消した。
彼は怜華に友達がいるとわかって、とても嬉しそうだった。
「私、昨日あなたと藤堂さんが一緒にいるところを見てしまったんだけど、二人はどういう関係なのか気になって」
「どういう関係? 付き合ってるかは未だに曖昧だけど、俺は好きだよ。それだけ」
恥ずかし気もなく説明してくれる彼を見て、直は同じ男としてどうしてこうも違うのかと不思議に思った。
そして“好き”という言葉に敏感で、聞くだけで顔がほてってくる。
「……あの、私から言うのもおこがましいと思うんだけど、藤堂さんって八つ年上の婚約者がいるって。この話はご存知?」
「知ってる。でも好きだから」
(……いい男だな。なんて言うか男らしい。俺こんな事言えない)
「相思相愛ってヤツだねー!」
直がしんみりと浸っているにもかかわらず、場の空気を読めない天花はそのしんみりさを一発で掻き消した。