ストロベリー革命
 恥ずかしすぎてもう顔を上げる事が出来ない。

 そんな直を見て天花は、

「よく言えましたー。えらいえらーい」

 と直の頭を撫でた。

 身長はあまり変わらないが天花の方が少し低いので、ちょっとだけ背伸びをする。

「こ、子供扱いすんなっ!!」

「えへへー。ごめんごめーんっ。あ、そうだ! 明日の見回り頑張ろうねー」

 忌々しい予定を思い出した。

 夜中の学校なんか絶対行きたくないのに、明日は見回りをしないといけない。

(……明日なんて来なくていいよ)



 しかし眠れば明日はやって来る。

「朝だよーっ!! 起きてー!」

 こんな日に限って天花は起きるのが早い。

 今日は直が引っ張り起こされた。

「いやっ!! 俺は起きない見回りなんて行きたくないっ!!」

 小さい子のように駄々をこねて、ベッドから出て来てくれない。

「んもーっ、大丈夫だよー。いざとなったらあたしが幽霊やっつけてあげるからー」

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