ストロベリー革命
 眠すぎて立ったままウトウトしていると、怜華にクスッと笑われた。

「それは天然? それとも単なるボケかしら?」

「おおーっ!! 今笑った? すごーい、可愛いー。いつも笑ってれば皆怜華の事好きになるよー」

 怜華の笑顔が見たかった天花は、自分が笑われたにもかかわらず、感動した。

「今日のお弁当はねー、……じゃーん! スイートポテト弁当なのでーすっ!! このさつまいもは学園で取れたんだよー」

 その名の通り、机に広げられた弁当箱の中には、スイートポテトしか入っていない。

「今日は絶対美味しいって言わせてみせるからねっ」

 怜華はパクリと一言食べた。

 天花は正面でピョンピョン跳ねながら、感想を期待する。

「スイートポテトの味しかしないわ」

「ガーンッ!!」

 ショックを受けた天花は、効果音を自分で言ってしまう始末だ。

 しばらくその場に固まっていた。

「ぅううっ……明日はもっと頑張るねー」

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