想い人〜許されないこの想い〜
「あの…気づいてないかもしれませんけど、俺とあなたいつも同じ時間帯にこのホームにいるんです!!」


「はぁ……。」

“間もなく電車が参ります。白線の内側に…”


機械の女の人の声が響く。


「えっと…俺、あなたに一目惚れしました!!

好きです!!付き合ってください!!」


「へ…!?」

私は失礼なのかもしれないけど、告白されたこの時まで先生を気にした。


《ちょっ、田島さん声大きい!!先生に聞かれてたら……》


横目で先生の方を向くと、案の定先生はこちらを見ていた。

先生だけじゃない、周りにいたサラリーマン、同級生、先輩、後輩………。
< 25 / 121 >

この作品をシェア

pagetop