一緒にいてよ

告白

「私。清水に告白する。」

「本当?詩那。」

清水と仲のいい瞳(ひとみ)ちゃんにそう宣言した

こんなに思ってるのに私から離れていくのが悔しい

大好きで、大好きで

「じゃあ、私が呼び出してあげる。」

「うん。よろしく。」

私は瞳ちゃんに協力してもらい

清水を家の下まで呼んでもらうことにした

振られるのは分かってる

分かってるくせに少しだけ期待してる自分がいる

もしかしたら・・・・

「いいよ」って言ってくれるかも知れない

そんなこと言うはずないのに

振られに行くんだ私は


約束の時間

瞳ちゃんからでんわ

「もしもし。」

「もしもし。詩那?もう呼んだから急いでアイツの家向かって!。」

・・・・ドキドキ・・・・

「うん分かった。ありがとう。」

「どーしたしまして、頑張ってね。」

「頑張る。」

電話を切って自転車を飛ばした

自分で告白するって決めたのに

今になってなんか嫌になってきた。

ついてきてって頼んでた友達

美和(みわ)と凛(りん)を連れて

家へ向かった

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