翼を失くした天使の羽音
だけど――。


いくら待っても…………。



当たり前のように、サラは来なかった。





――帰ろう。





そう思って、人混みを掻き分けながら出口に向かう途中だった。





「きゃっ」


1人の女のコが俺の肩にぶつかってきた。



その時――。


カラン……。



小さな音と同時に、俺の左耳に違和感が――…



サラとの絆。


想い出のピアスが外れて……地面に落ちた。



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