翼を失くした天使の羽音
……分からない……。
ただ――…



――『ゆんちぃには、やっぱり天人が似合ってるのかな、って』――



彩人くんが言った、あの言葉に傷ついてる心……。




「……はぁ」


どうしちゃったんだろ、わたし――?



頭の中が混乱する。
わたしは机の上に突っ伏した。




「神崎さん」



だけど、すぐに名前を呼ばれて、慌てて顔を上げた。

< 68 / 190 >

この作品をシェア

pagetop