お嬢と執事
部屋には私と奏汰っていう執事と二人きり。






沈黙が続く。







「咲様。」





沈黙を先に破ったのは彼。





いきなりの様付けに恥ずかしくなってきた。






あたふたしていると「クスッ」と笑い声が聞こえてきた。






すると横で彼が笑っていた。







「なっなにがおかしいの!?」







「べつに。」








なっ!さっきまで敬語だったのに…コイツ。








「咲。」








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