『アイシテル』を忘れない。




『愛してる』

なんてそんな嘘、言わないで。

馬鹿な僕はきっと、信じてしまうから。



『一緒に来て』

そう言ったって、こんな僕に君は

着いてきてはくれないだろう。



『しょうがないなぁ…』

そう言いながら、

君は笑ってる。



『手、繋ごう?』

そう言って笑った君を、

冗談なんかじゃなく、クサイけど、

「天使みたい」

本気でそう思ったんだ。



僕が1番苦手だったおもちゃ、

『ルービックキューブ』

僕の思いは、永遠にそろう気のしない

今でも苦手なルービックキューブのように、

君への思いもいろいろな思いと入り混じっていく。


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