君といれたら
Chapter2

同僚か彼女か

「昨日はホントにすみませんでした!!」






まだ、人気の少ない朝の職員室。


俺は、皐月先生が入ってくるとすぐに彼女に駆け寄り、深々と頭を下げた。







「いいですよ。気にしなくて」


いつもの通り、彼女は優しい笑顔で俺を見る。





「やっ、でも結局連絡もしないままで…」


「仕事、大変だったんですよね?」


「え?」


「今日も朝早くからやってたみたいですし」


「あ、まぁ…」


「また今度埋め合わせしてください」



そう言うと、彼女は俺の横を通り席へと向かって行った。







「埋め合わせ…か…」







昨日の着信の主は案の定、皐月先生だった。



でも俺は、その電話に出ていない。



だからこうやって顔を合わせるやいなや、謝ったというわけだ。







連絡をしなかった理由は色々あるけれど、まぁいいって言うんだからいいか。






そう納得して、コーヒーを淹れるために流し台へと向かう。







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