出席番号1番


【期末テスト勉強1】(紗良視線)



「お、俺…もう無理…」


そう言うと瑛斗は持っていたシャーペンを放って机に顔を俯せた。


「弱音はやった後に私の居ないところで好きなだけ言いなさい。誰のために自分の勉強時間を割いて教えてあげてると思ってるの?」

「……ふぁい」

「返事」

「…はい」


顔を上げて再び瑛斗がシャーペンを握ったのを確認してまた説明を始めた。



「ここの単元はこの公式覚えないと話にならないから」

「…何でこの公式こんな長い上に複雑なわけ」

「それが高校数学よ」

「こんなんどうやって覚えんの…」


すっかりいつもの勢いがない。


「瑛斗みたいなタイプはひたすら数多く問題解いて覚えるしかないから。とりあえずプリント全部やって」

「……まじかよ」


一問目から躓く瑛斗に一つ一つ教えながら解いていく。




(2に続く)
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