ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

☆☆☆☆☆☆☆


「何やってんだ! 研修で教わっただろ!?

吐瀉(としゃ)物には絶対素手で触るなって!」


「……はい」


「よりによって、吐いてる最中に受け止めるなんてもってのほかだ!

ノロとかロタ、O-157だったらどうする!!」


「すみません……」


ペットスペースで吐き続ける男の子と、両手でそれを受け止めてしまい、身動きが取れなくなった私を救い出したのは、パーサーだった……。

男の子が吐いてすぐに来てくれたのがパーサーで、本当に運が良かった。

他のお客様だったら、このペットスペース、いや、私自身が更なる大惨事を引き起こす臭いになっていたから。


運は良かったけれど、こんな姿をパーサーに晒すことになってしまうなんて。

恥ずかしすぎて、穴があったら入りたい。


パーサーからすごい勢いで叱られつつ、事務室でエプロンと両手を消毒された。

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