ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
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「何やってんだ! 研修で教わっただろ!?
吐瀉(としゃ)物には絶対素手で触るなって!」
「……はい」
「よりによって、吐いてる最中に受け止めるなんてもってのほかだ!
ノロとかロタ、O-157だったらどうする!!」
「すみません……」
ペットスペースで吐き続ける男の子と、両手でそれを受け止めてしまい、身動きが取れなくなった私を救い出したのは、パーサーだった……。
男の子が吐いてすぐに来てくれたのがパーサーで、本当に運が良かった。
他のお客様だったら、このペットスペース、いや、私自身が更なる大惨事を引き起こす臭いになっていたから。
運は良かったけれど、こんな姿をパーサーに晒すことになってしまうなんて。
恥ずかしすぎて、穴があったら入りたい。
パーサーからすごい勢いで叱られつつ、事務室でエプロンと両手を消毒された。