ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

ラウンジを『貸切』にして行われた、パーサー部門だけのささやかな歓迎会。


「二人の前途を祝して、乾杯!」


パーサーのごく短い挨拶で始まった飲み会は、凄かった……。

海の男は飲むって聞いていたけれど、海の女もこんなに飲むとは!


石田さん、一滴も飲めないような爽やか美人だけど、とんでもないザルだった!!


「明日も朝7時から勤務だから、ほどほどにしないとね」


駆けつけジョッキ3杯、ワイン1本がもうすぐ空になりますが、これでもほどほどって、普段どれだけ飲んでるんですか!?


「はい、岩谷さんも飲んで飲んで!」


「え、えええっ!? 私、もういいですよ~」


「え~っ、これしか飲んでない~」


「いや、もうジョッキ2杯目です!」


「まだ、の間違いだよね?

これじゃあ、私がとんでもないザルみたいに見えちゃう~」


とんでもないザルに見えます、とは口に出せない。

でも、このままだと本当に、明日の勤務に差し支えます……。

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