ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~


『俺が保証人になるのは構わないよ。

ただし、火災保険にはがっちり入ること!

じゃなきゃ、何かあった時、俺にとばっちりが来る』


お兄ちゃんに迷惑はかけられない。

そう思って、火災保険と一緒に家財保険にも入っていたのが、空き巣被害にも使えるとの事。



ただ……一番の失敗は、合鍵を盗まれてしまったことだった。

玄関横のキーボックスに、そのまま入れていたのが運のつき。


警察官にも釘を刺された。


「この空き巣は、また来る可能性が高いです。

今回はピッキングだったようですが、次回は合鍵がありますから、すぐ侵入できます。

この鍵は大家さんに連絡して、すぐ付け替えてもらうしかありませんね。

まあ、私の娘だったら、引っ越しなさいとアドバイスするところだけど……」


確かに、すぐ引っ越したい気分だった。

でも、初任給も保険金もまだ入らない今、急に引っ越しなんて無理!


さらに泣きたい気分になっていた私に、コウさんが優しく声をかけた。


「大丈夫。俺の家に来ればいい」


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