ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
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……そして今。
私はコウさんの車に乗せられている。
もちろん、最初は丁重にお断りした。
現金はあったから、今夜はホテルに泊まることもできた。
明日の朝から次の航海まで、北海道の実家に帰ろうと考えて、それをコウさんに伝えた。
すると。
「今は帰らない方がいい。
北海道の実家でぬくぬくしている自分を想像してごらん。
休暇が終わってから、東京へ戻って来れるか?
空き巣に入られた我が家と、きつい仕事が待っている。
5月になるかならないかで、5月病になるぞ」
「そんなことありません!
私、絶対に戻ってきますから!
ただ、ここはもう住むのが怖いから帰るだけです」