ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
そう言った途端、コウさんの顔がこわばった。
「さっき言ったよな、上司じゃないって」
「でも傍から見たら、上司の家に転がり込んだ、厄介な部下です」
「傍から見たら、の話だろ。
裕香ちゃんは俺の事、上司としか思えないのか?
……だとしたら、確かにここから出て行った方がいい。
どうして陸に上がってからも、上司であり続けなくてはならないんだ?
君にとって、俺は何だ?」
正面からじっと見下ろされる。
真剣な表情は、コウさんではなく、パーサーのものに思えた。
やっぱり、厳しい上司。
コウさんは、私にとってどんな存在なのか。
わからないまま、こんな状況になっているのに。
だからこそ、ここは譲れない!