ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

夕食をのんびりと頂いて、後片付けしようと食器を下げていたら。


「それは俺がやるよ」


「いいですよ、私が全部……」


そう言いかけた私を、制止する大きな体。


「せっかく手荒れが治ってきたところだろ」


食器を奪われて、リビングへ行くように誘導された。

こういうところが、やっぱり優しいなって思った。



後片付けが終わったコウさんが、私の隣に座る。

ソファが、ゆっくりと沈んだ。

以前、1201号室でされたことを思い出して、はっとした。


でも。


「な~に緊張してるんだ?

いきなり襲わないからそんなにびくびくしなくたっていいよ」


隣に座っただけで、一定の距離を保ってくれていたので、少し安心した。

コウさんは、約束をちゃんと守ってくれるよね?


< 215 / 332 >

この作品をシェア

pagetop