ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
夕食をのんびりと頂いて、後片付けしようと食器を下げていたら。
「それは俺がやるよ」
「いいですよ、私が全部……」
そう言いかけた私を、制止する大きな体。
「せっかく手荒れが治ってきたところだろ」
食器を奪われて、リビングへ行くように誘導された。
こういうところが、やっぱり優しいなって思った。
後片付けが終わったコウさんが、私の隣に座る。
ソファが、ゆっくりと沈んだ。
以前、1201号室でされたことを思い出して、はっとした。
でも。
「な~に緊張してるんだ?
いきなり襲わないからそんなにびくびくしなくたっていいよ」
隣に座っただけで、一定の距離を保ってくれていたので、少し安心した。
コウさんは、約束をちゃんと守ってくれるよね?