ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「ここ、ですか?」


「そう。敵情視察も兼ねて、ね」


翌日、コウさんに連れて来られたのは、昨日と同じホテルだった。

だけど、会場が全然違う。


ブライダルフェア、だった。



「これこそ、野郎単独では絶対に来られない場所だろ」


「……ですよね」


「さて、担当者から話を聞いてみよう。

裕香ちゃんは適当に話を合わせてくれたらいい」


手を繋がれた。


「君の『回り道』を開拓するためだから」


「え?」


「ピアノ、弾きたいんだろ」


「そうですけど、これと何の関係が?」


「実現するとしても、ちょっと先の話だ。

……早く実現させてやりたいけど、な」

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