ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
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「ここ、ですか?」
「そう。敵情視察も兼ねて、ね」
翌日、コウさんに連れて来られたのは、昨日と同じホテルだった。
だけど、会場が全然違う。
ブライダルフェア、だった。
「これこそ、野郎単独では絶対に来られない場所だろ」
「……ですよね」
「さて、担当者から話を聞いてみよう。
裕香ちゃんは適当に話を合わせてくれたらいい」
手を繋がれた。
「君の『回り道』を開拓するためだから」
「え?」
「ピアノ、弾きたいんだろ」
「そうですけど、これと何の関係が?」
「実現するとしても、ちょっと先の話だ。
……早く実現させてやりたいけど、な」