ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
『初心者』の私は、コウさんに身を委ねるだけ。
はじめてのキスとは全く違う、恋人同士のキスに、息苦しさとめまいと……幸せを感じた。
何度も唇を合わせる合間に、コウさんの手が器用にパジャマのボタンを外していく。
唇が離れた隙に呼吸することが最優先だった私は、あっさりと一糸まとわぬ姿に変えられていた。
オレンジ色の光に照らされる、私の身体。
あまりにも恥ずかしくて、両腕で自分の身体を抱きしめた。
「裕香ちゃん、綺麗だから、俺に全部見せて」
真顔でそんな事を言われても、恥ずかしすぎて背中を向けてしまう。
「コウさん、ずるいです!
私だけ裸族にしないでください……」
そう言った途端、背後でくすくす笑う声。
私がこんなに緊張してるのに、余裕たっぷりのその態度がちょっと憎らしい。
それから聞こえる、衣擦れの音。
「そんなに見たい?」
見たい、とかじゃなくて、平等に……なんて言おうとしたら。
背中に熱い肌が触れる感触に、どきんとした。