ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

私よりちょっと高めの体温。

触れ合う肌と肌が、何だかくすぐったくて。

ぬくもりが気持ち良くて。


「あったかくて、幸せ」


そう漏らした途端、肩に手をかけられて、ころんと仰向けにひっくり返された。


「こうしたら、もっとあったかい」


そのまま、コウさんの身体がぴったりと重なった。

あったかい、というより、熱い。


コウさんの視線も、いつもよりずっと熱を帯びている。

笑ってはぐらかすコウさんでも、ポーカーフェイスのパーサーでもない。


私を欲している証拠だとしたら。

私が彼をそうさせているのだとしたら。


「コウさん、大好き……」


コウさんの背中に、自分の両腕を回した。

そっと抱きしめてみる。


「知ってる。俺もそうだから」


コウさんが、嬉しそうに笑ってキスを落とした。


もしかしたら、私も同じような眼で、コウさんを見ているのかも知れない。


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