ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

☆☆☆☆☆☆☆


「コウにいちゃんだぁ!」

「おかえり!!」

「そのひと、だあれ?」

「……きっと、コウにいちゃんの彼女だよ」

「カノジョ~?」


玄関を入るとすぐ、沢山の子ども達に囲まれた。


スリッパを履く余裕もないほど、じゃれつかれているコウさん。


圧倒されるほどの迫力。


「ちょっと待て。まず、先生に挨拶してくるからな」


にこにこしながら、近くにいる子ども達の頭をなでなで。

子ども達も、満面の笑みを浮かべている。

何の陰りも見えないように思えるけれど……。



【社会福祉法人 ちしま学園】

玄関に掲げられたプレートには、こう書かれていた。

その下に、小さな文字で【児童養護施設 ちしま学園】とも。


きっとここは、コウさんが6年間お世話になった、第二の家。

北海道で停泊するたびに来ていたのは、ここだったのかも知れない。

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