ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
「おはようございます!」
「おはよう。ちょっと失礼する。
今日から乗船する岩谷だ。
後でちゃんと自己紹介させるから、とりあえず今は部屋まで案内させてもらう」
コウさんの後ろで、ぺこりと頭を下げる私。
女の先輩が2人、ジャケットを脱いだ状態の制服姿で、お部屋から顔を出してくれた。
「今はまだ上陸している者もいる時間だ。
ちなみに私達は上陸することを『陸(おか)に上がる』と言ったりもする。
……君と佐伯が使うのは、この部屋だ。
ここにはあえて、ネームプレートなどは付けていない。
間違えないようにしなさい」
「はい」
「では、あと40分でミーティングだから、5分前にはDデッキのエントランスへ来るように。
期待してるぞ」
それだけ言うと、さっさといなくなってしまった……。