ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

「ん? クリスマスってことは、もう内定出てたよね。

裕香が同じ会社に勤めるってこと、知ってたのかな?」


「……知っていたよ、だって私がそう伝えたもの。

でも、パーサーは私に自分の勤め先を隠したままだったの」


どうして、教えてくれなかったんだろう。

最近それをずっと考えていた。

まどかも考え込む。


「声を掛けてきたのはパーサーからだったんだよね?

ってことは、裕香は最初からどんな人物なのか試されてたのかも」


「試すって何を!?」


「ちゃんと自分の下で働けそうな人物か、じゃない?

……それとも、未来のお嫁さん候補、だったりして。

石田さん情報によると、パーサーは独身、一人っ子だけど早くにご両親を亡くしてるらしいよ」


「く、詳しいね」


「うん、石田さんの旦那さんって、パーサーと同期入社なんだって。

ついでに社内結婚もOKだけど、同じ船には乗れなくなるって言ってたよ」


……私が船酔いで起き上がれない時、まどかと石田さんはそんな話もしていたのね。

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