猫と犬はどちらがツンデレ?【MENS企画】
はい?
今、なんか、あまり意味のわからないことをいわれた気がしたような。
え?
「“いっしょういっしょ”? 誰が?」
「はあ? わたしとアンタ以外にどこに誰がいるのよ」
「いっしょう、て。酒瓶とか、米とかの?」
「それは一升。じゃあいっしょはなんだってのよ。意味が通じないじゃない」
いやまあそうなんだけど。
はっ!?
そうか!
「俺を一生奴隷としてこき使うってことかよ!!」
「はあ? だから下僕とか奴隷とか意味わかんないってば」
意味がわからんのは俺の方だ。
こやつは何をいって――
「アンタ、もしかして……」
「あ?」
「忘れてんの?」
忘れてる?
何を?
「あっきれた! 信じらんない!!」
ぶうんっ、という音がしたかと思った瞬間、顔面に重い衝撃と共に視界が真っ暗になる。
「ぶはっ! な、なんだよ急に! 何キレてんだよ!?」
投げつけられた座布団を本能的に拾い上げて盾にする俺。
案の定、直後に唸りを上げて“しなり”の効いた蹴りがやってきた。
「おぶらいあんっ!!」
そいつは見事な威力を以ってして座布団の弾力をものともせず俺の顔面にヒット。
座布団がなけりゃきっと俺の頭は大変スプラッタなことになっていたことだろう。
てか。
なんでいきなりこんな仕打ちを受けにゃならんのだ!
と、怒鳴り散らしてやりたかったところだけれども、あいにくと口の中に“わた”が詰まって、
「ふごがごごっ!」
言葉にならない。
どっこい。
本当に言葉にならないのは、次に襲い掛かってきたこの鬼のひとことだった。