日記帳
私の手の怪我より
私の髪を拭いていて
母の彼氏は
それどころではなかった

髪が濡れていると
母が怪しむと思ったんだろう
ゴシゴシ拭いてたら
床には沢山の髪の毛が落ちてきた

引きずられた時に
抜けた髪の毛が
パラパラと落ちていた

私の髪を拭き終わった
母の彼氏は
『汚いから掃除して』
とだけ言ってリビングに戻って

自分の髪をいっぱい手に持って
リビングにあるごみ箱に
歩いて行く時

どんなにビクビクしたかっ!!
小学校一年生の記憶だとしても

私は今だに忘れられない...

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