日記帳

あるときその怒りの矛先が
私に向いて来た

最初は
小学校の宿題で
問題を間違えたら
手をたたかれ

最後は
夜布団に入り弟と遊んでいたら
早く寝ろと叱られ
パジャマ姿でベランダで
外に投げ出された

いくら長袖と言っても
真冬に土の上で寒くて
家に入れて欲しくて謝り続けた

『ごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさい』

泣きじゃくりながらも謝り
寒さで体が痛くなってきた

それでも謝りつづけた
『ごべんなさいごべんなさい』
『ﾋｯｸごべんなさいっ』
『ｽﾞﾋﾞごべんなざい』
『ごべんなざいｸｯ』
『ｯごべんなざいﾋｯｸ』
『ごべんっなざいっ』
『ﾋｯｸ』
『ごっべっんなざぃ』