蜜蜂
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目をパチパチさせながら俺を見てくる杏花。
色素の薄い瞳。


「本当待って…頭ぐらぐらする…」


俺は杏花のように地面に座り、軽く頭を振った。
眉間に皺を寄せる。
視界がまだ少し揺れるが、多分大丈夫。


「むぐぐー」


「あ、ごめん」


彼女のくぐもった声で気づき、彼女の口から手を離した。
一気に喋ったのと口を塞がれたためだろうか、会った時より息が切れているように見えるのは俺だけだろうか。


「とにかく落ち着きなよ。
文句でも何でもちゃんと聞くから。」


そう言って俺はその場に寝転がった。
日の当たっていた芝の上は、天国と言っても過言でない程気持ちいい。
このまま寝れそう。


「…違う、の」


途切れ途切れの言葉が耳に入った。
さっきとは比べものにならない程、小さな声。
首だけでそちらを向く。
まだ息を整えられていないが、必死に言葉を紡ごうとする彼女がいた。


「違う、こんなこと、言うつもりなんてなかったの」


「…じゃあ何?」


寝転がったまま聞き返す。
何が君にそんなに行動力を与えたのか。
どうして、俺を探すために必死になってるのか。




「…ごめんなさい」



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