俺らの姫様



「大丈夫だ。俺は、お前の顔をうかがったりしない。」


「信用できない。」


「じゃ、信用しなくてもいい。これから、信用しろ」


助けてほしくて、誰かが助けてくれるのを待ってて、でも助けてくれなくて


怖くて、自分でもどうしようもなくて



「信用、してもいいのか」





「あぁ、ヨロシクな。薫」





「っ…。お、お前の姓は」


俺は…小西


でも、今は…


「お前は、秘密が守れるか?」


「?あぁ」




「俺、いや私の名前は小西 美緒」




「!!!!!」



ウイッグを外した。







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