俺らの姫様

「小西って…。しかも女」


「ごめん、事情があって男になってんだ。」


「いや、別にそれはいいんだけど」


「あ、やべ真理子さんに怒られちまう。ゴメン薫今度また話そうね。案内してくれてありがと。」


あ～あ。ばれちゃった。でも問題ないよね




「さーて。真理子さん怒ってないといいんだけど…。」



ｺﾝｺﾝ


「失礼します。」


「あら、翔。やっと来たのね」


「すみません。」


「まぁ、いいけど。ハイコレ、ご両親からよ」


「??なんだろ。」



《久しぶりー!!寮生活楽しんでる??あたしたちはとっても楽しんでるわよ♡》

それはそれは…ノロケかよ


《今日は、美緒に伝えることがあってお手紙書いたのよ♪》

伝えること…なんか嫌な予感


《なんと!!!!今さっきあの南風と合併したのよ》

南風と!?って薫のとこじゃん


《それで、その学校に薫君って子いるでしょ??南風の息子さん。その子は、将来副社長としてあなたの第二かしら、夫の次のパートナーになるわけだから、仲良くしておくのよ♪》

薫が副社長に…。