【短】ラストからスタートするラブ
それからしばらく、誠のどうでもいい理想を聞かされたり……

また実湖が勝手に野菜鍋にしたり……

賢一は何かあるごとによく笑ってた。


いつも通りの居心地のいい空間。


……だったのに、衝撃は突然だった。




「なーんかさっきから、あの人達こっち見てるけど何でだろう?」


人間観察が好きな賢一が不思議そうに言った。


「は?どこ?…って、男かよ。どうでもいいわ」


テンションが落ちた誠を笑いながら、あたしも視線をその男達に向ける。


「……っ!」


ドクンドクンと心臓が勢いよく動き出した。

嘘でしょ!?ありえない!


急いで目を逸らすと、体が固まってしまった。


「真希?知り合い?」
< 6 / 17 >

この作品をシェア

pagetop