特別機関『GQ』!!
「純ちゃん…ありがとう。」
屋上の入り口には、ことはがにこやかに立っていた。
「…言霊で傷を塞いだか」
「応急処置よ。
シュン、悪いけどあなたには…」
「『死んでもらう』ってか?」
シュンは鼻で笑った。
「まさか!!死んだら罪を償えない、でしょ?
あなたには償ってもらわなきゃね。
生きてもらいつつ、あなたには最も苦痛なことをするわ。」
「何だ…」
「あなたは自分の能力に依存しすぎてる。
だからその能力を消しちゃうね」
「…!!
ふざけるなぁ!!」
ことははシュンを見据えて親指と中指を合わせた。
「シュンの能力が消える」
そう口にして、指をならそうとした時
「させるかぁ!!」
シュンはことはの背後に立ち、手元を蹴った。
「痛っ……」
「指を鳴らせなければお前の能力は発動しない…
そうだろ?」