特別機関『GQ』!!
可能性

「~~~」


《…誰かの…声?》


「la~lalala~la~la~」


《…これは》


「la~l……あ、起きた。」


「ゆ…ね…?」

傍に居たのは妹の由音だった。

見覚えのない室内。

真っ白い壁に大きな窓。


「ここ…」


「病院。今日は日曜日でお姉ちゃんったら丸二日寝てたんだよ?

お姉ちゃん…重り外したでしょ」

由音は大きなため息をついた。


「ぼ、暴走はしなかったし、いいでしょ?」


「あのね…私が心配してたのは暴走じゃなくて体力の使い方。

お姉ちゃんの能力はすごいものだけど筋肉の疲労もその分膨大。案の定…倒れたし。」

由音はドアの傍に立ち、


「心さん達呼んでくる。皆さんお姉ちゃんを心配して毎日お見舞いに来てくれてたんだよ?」


そう言って部屋を出て行った。


しばらくすると、心と弥生が病室に現れた。



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