特別機関『GQ』!!
「純」
「弥生、心。」
食堂で並んでいると、ちょうど心達が来た。
「わ…GQだ…‼」
「スリーショット‼貴重だね…」
ひそひそと周りの生徒が額を寄せ合う。
「……なんか、増えたわよね、ああいうの。」
「GQは元々人気あったからねー…
その人たちが近くにいて嬉しいんでしょ。有名人が近くにいる感じ?」
「なるほど。」
トレーを受け取り、席に向かう。
「純なんて人気高いわよねー。」
「そう?」
「瑠都も急激に上昇中。
女の子にモテモテ。」
「やったじゃん。」
いただきます、と手を合わせ、ご飯を食べ始める。
「瑠都は元々女の子が苦手だから…あんまり嬉しそうじゃないけどね。」
「損してるわよね。」
弥生はそう言ってお味噌汁をすすった。