いびつなカタチ



もう二度と笑い合えないとしても
二人は確かに想い合っていた



月から落ちそうに突き出た氷柱を削り続けて
いつか光が射して
君を温めくれるのならば
十六夜月の夜もナイフを手に 駆け登ろう


何度でも叫ぼう
例え声が枯れたとしても


腐食していく影を背に
背徳の青を拭い去り
咎人となっても尚許しを請うことはなく
揺藻たうだけの存在だとしても…


君を想う




二度と抱き合えないとしても

二人は確かに想い合っていた


月から落ちる雫を溜めながら削り続けて
いつか君に光が射すように
五月雨月夜に君を思い出す
打ちひしがれても 君の破片を集める為に


何度でも泪を流そう
例え泪が涸れたとしても


君の為に出来ることを…

何度でも繰り返し
何度でも思い出し
何度でも想い合おう


いつか朽ち果てた時
また二人笑い合えるように…
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