氷の壁 -あなたとの距離- 【中編】
うう、視線が痛い・・・。


すると、前の席の女の子が小声で言ってきた。

「だ、だめだよ遠山さん・・・」


どういうこと?


そう言おうとすると





「―――100m」




彼女がそう言った。


「え?」


どういう意味・・・?




「分からない?」




わたしの気持ちを察したように。



「は、はい・・・」

「なら教えてあげる」



彼女は足を組んでこう言った。


挑発的な目で・・・
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