氷の壁 -あなたとの距離- 【中編】
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四月




「戦いね・・・」




真新しい制服に身を包んだ少女がつぶやいた。


胸まである黒髪は二つに結ばれ、


目が悪いのか眼鏡をかけている。



指定のブレザーの前はきっちり閉められていて、


いかにも真面目なオーラを出している。





「・・・いざ、出陣」






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