氷の壁 -あなたとの距離- 【中編】
いきなり抱きつかれた彼女は当然だけどびっくりした。


「たかなみさっ・・・」


そして気を確かにしたのか、顔を赤らめた。



「行こう、梓」

「え、えっ・・・梓って・・・!」

「行くわよ」



私たちは手をつないで走りだした。



ぎゅっと、お互いの存在を確かめながら。





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