氷の壁 -あなたとの距離- 【中編】
「んー、なんか心配になっちゃうんだよねぇ。なんだろ、母性本能?」

「えー(笑)」



笑ったけど、確かにわかる気もする。


なんかほおっておけない。


なんか、そばで見守ってあげたいコ。



「同じクラスにいたら、話しかけようかなぁ」

「うん、そうしようよ」



決心した時、クラス表の前がすいたことに気がついた。



「見に行こうか」

「うん」




二人はベンチから立ち上がった。
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