王子様はご主人様!?
「井之上輝、お前を生徒会長に任命する。」
ビシッと人差し指を加賀が俺に向ける
「生徒会長…ですか?僕が?」
俺が生徒会長?
んなもん……ダルすぎだろ…
「僕で大丈夫でしょうか?」
つ―かやりたくねぇ。
「お前なら大丈夫だ。生徒からの信頼も高いし、先生たちも頼りにしてる。」
はぁ―…。
マジかよ……
こんなこと言われて、断れるわけねぇじゃん。
「あの、じゃあ。頑張らしてもらいます。」
全く頑張る気は無いけど…
「そんで、隣でほうけてる宮澤花梨。」
「なっ!ほうけてるって!」
「お前を生徒会副会長に任命する。」
……は?
「ちょっと。だからほうけて………えっ?」
ほうけてた宮澤の顔が、意味の分からないと言ったような顔にみるみる変わっていく