王子様はご主人様!?


―――――――――………


……朝か


明るい日差しが部屋に差し込む



あぁ―…腰痛ぇ――


ソファーはそんなに広くなく、体勢がキツく体にくる


ソファーの近くにあるテーブルに置いていた携帯を手にとった


……きてないか



昨日シャワーを浴びた後に花梨に電話をかけた


1人で帰らせてしまったし、ちゃんと帰り着いたか不安だったから。



でも何度連絡しても、花梨の声を聞くことは出来なかった……



だから電話かせめてメールが来てて欲しかったんだけど……



携帯の画面には全くそれを知らせる内容は写ってなかった。


何かあったのか?



一晩しても連絡を返してこない花梨に不安を感じ、もう一度電話をかけた



……やっぱり出ない



学校にもう行ったとか……?


とにかく綾香を起こそうと、ベッドに近づいた


「綾……あれ?」



もうすでにベッドはもぬけの殻


あいつ、話しを聞きたくなくて逃げたな……



まぁ―…綾香はまた今度捕まえて話そう。


今は、花梨が心配だ。



何もなければいいんだが……



< 257 / 348 >

この作品をシェア

pagetop