王子様はご主人様!?
「花梨も一緒に彰ちゃん家に行って、資料貰って来てちょうだい♪」
え?あたし!?
「おばさん。別にいいよ。俺を送った後に花梨が1人になるのは心配だし……」
そう言って彰ちゃんがあたしに向ける視線に、胸がドキッとした
彰ちゃんの視線は悲しそうに感じた……
きっと、昨日の“あれ”を気にしてるんだろう……
「彰ちゃん、あたしなら大丈夫だから。」
「でも……」
心配ばかりかけてられない……
彰ちゃんのことだから、昨日すぐに助けられなかった自分を責めてるんだ。
違うのに……
あれは彰ちゃんのせいなんかじゃないのに……
「ね?あたしも彰ちゃんが住んでるとこ見てみたいし♪」
不安を悟られないように、笑顔を向けた